とりがい謙二の日記

2008年8月の記事

自衛官にも人権あり!さわぎり人権裁判でいじめ認める画期的判決

 護衛艦「さわぎり」内で自殺した3曹の両親が「自殺は隊内のいじめが原因」と、国に2000万円の慰謝料などを求めた訴訟で、福岡高裁の牧弘二裁判長は、直属の上官が3曹を侮辱するような言動を自殺前の約2カ月にわたって繰り返した事実を認定したうえで「上官らの言動は違法で、自殺との因果関係がある」と述べ、父親に150万円、母親に200万円の賠償を認定した。

 2005年6月に請求を棄却した1審・長崎地裁佐世保支部判決を変更し、原告側が逆転勝訴したが、自衛官の自殺を巡る訴訟で国の責任を認めた司法判断は初めてで、全国で相次ぐ自衛隊員の自殺に警鐘を鳴らしたものと言える。

 自殺した3曹は1999年3月に同艦に配属され、同年11月に訓練航海中の艦内で首をつり自殺したが、海自佐世保地方総監部は2000年5月、「いじめはなかった」とする調査報告書を勝手に公表。両親は2001年、調査結果を不服として提訴に踏み切った。

 1審判決は、上官らの「ゲジ2のくせ」にとか「仕事ができんくせに3曹とか言うな」などの発言を不適切としながらも「いじめとは認められない」として「上官らに安全配慮義務違反があったとは言えない」と結論づけ無罪とした。

 控訴審では、両親側が1審で任意提出を求め、国側が拒否した勤務調査表や指導記録などの一部文書を提出するよう命じるなど、もしかして勝訴もとの期待が高まっていた。

 今年3月24日、第11回控訴審を傍聴した時の母親の「真実を明らかにして欲しい」との悲痛な訴えを思い出しながら、提訴から9年と長かった裁判で国と闘った両親に「ご苦労さまでした」と申し上げたい。国には、上告断念を求めたい。

 今回の判決は、問答無用の暴力やいじめなど旧海軍の体質を引きずる海上自衛隊に対して隊員の人権の確保や情報の開示などを求めるものとなった。自衛官も人権を持つことを自衛隊は悟るべきである。

2008-8-25-1 コメント

「靖国」を上映自粛に追い込む意識構造こそが変革されるべき!

 映画「靖国」の上映が宮崎キネマ館で始まり、早速見に行った。この映画は、一部の国会議員が「反日映画であり国の助成に問題あり」と指摘し、右翼団体が街宣車で映画館に押しかけたため上映予定館が上映を自粛したことから大きな社会的反響をよんだものだ。

 映画は、中国人である李監督が第3者の眼で靖国神社を取り巻く人々を丁寧に描いたもので文化庁の助成の是非を取り上げた国会議員の問題意識を疑った。映画は、どちらと言えば靖国神社の主張が多く取りいれられていたが靖国神社を描いたものであり当然であろう。2度と戦争はしないために、私たちは何をすればよいのか。

 映画を見ながら、高橋哲哉氏の「戦死者を出した遺族の悲しみの感情を喜びの感情に変えてしまう「感情の錬金術」、これこそが靖国信仰を成立させるのである」との指摘を思い出した。多くの人が鑑賞し、何が問題なのかを考えようではないか。 

 戦前の貴重な映像も映し出されていたが、63年前の敗戦で日本人は何を得たのであろうか。映画を上映自粛に追い込む意識構造こそが、敗戦で変革されるべきものではなかったのか。
 以下、映画のあらすじを「靖国」のホームページから引用する。

 「日常は平穏そのもののだが、毎年8月15日になると、そこは奇妙な祝祭的空間に変貌する。 旧日本軍の軍服を着て『天皇陛下万歳』と猛々しく叫ぶ人たち、的外れな主張を述べ立て星条旗を掲げるアメリカ人、 境内で催された追悼集会に抗議し参列者に袋叩きにされる若者、日本政府に『勝手に合祀された魂を返せ』と迫る台湾や韓国の遺族たち。 狂乱の様相を呈する靖国神社の10年にわたる記録映像から、アジアでの戦争の記憶が、観るものの胸を焦がすように多くを問いかけながら鮮やかに甦ってくる。

 そして知られざる事実がある。靖国神社のご神体は刀であり、昭和8年から敗戦までの12年間、 靖国神社の境内において8100振りの日本刀が作られていたのだ。『靖国刀』の鋳造を黙々と再現してみせる現役最後の刀匠。 その映像を象徴的に構成しながら、映画は『靖国刀』がもたらした意味を次第に明らかにしていく。

『二度と平和を侵してはならない』という思いを見る者の胸に深く刻みながら、日々の暮らしが眠る夜の東京の空撮で、映画は静かに終幕を迎える。』

2008-8-23-1 コメント

大野病院事件再発防止のため、国は政策転換と医療事故調設置を図れ!

 福島県立大野病院で、帝王切開手術を受けた女性が死亡した事件で、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われた加藤克彦医師に対する判決公判が福島地裁で開かれ、鈴木信行裁判長は無罪判決を言い渡した。

 鈴木裁判長は、「死亡の原因は出血性ショックによる失血死であり、癒着を無理にはがせば大量出血やショックを引き起こし、母体死亡の原因になり得ると医学書に記載されていることなどから、『剥離を継続すれば剥離面から大量出血し、女性の生命に及ぶ恐れがあると予見する可能性はあったと解するのが妥当』としたが、癒着を認めた時点で剥離を中止し、子宮摘出手術に移行すべきだったとする検察側の主張には、『こうした医学的準則が一般性や有用性を具備したものとまでは認められない』とし、胎盤剥離を中止する義務が加藤被告にあったとは認められない」と結論付け無罪とした。日本の産科医療で行われている通常の医療が行われたと言うことであり妥当な判決ではないかと思われる。

 しかし、医療行為により一人の女性が亡くなったことは事実であり極めて残念なことである。更に、真相解明を裁判の場で図るという形をとったために、医師側と患者側が相争うという両者にとっても不幸なものとなったのではないか。

 樋口節雄東大大学院教授は、ある新聞に「判決は検察側の完敗だ。だが、有罪か無罪かより重要なのは、医療事故の真相究明に裁判がそぐわないことがはっきりしたことだろう。検察側と弁護側が対立のゲームを続けたことで、医師も遺族も傷ついた。真相究明と再発防止のため、医師を中心に、患者も加わった形での協調の仕組みが必要だ」と語っている。

 これまで医療シンポジュームや医師会との意見交換会を行ってきたが、数人の医師から「患者も一緒に地域の医療を守って欲しい」との発言があったことを私は今でも印象深く思い出すのである。それほどまでに地域医療は、危機的な状況に追いつめられていると言うことではないか。

 今回の事件が、医師不足という医療環境の中でおきたことを考えれば、厚生労働省は1日も早く抜本的な政策転換を行い、1日も早く医療側と患者側が納得できる医療安全調査委員会を設置すべきであろう。

2008-8-21-2 コメント

63年目の敗戦の日を迎えて誓う不戦の決意 落日燃ゆを読んで

 城山三郎の「落日燃ゆ」は、太平洋戦争が終わった63年前に開かれた東京裁判で、絞首刑を宣告された7人のA級戦犯のうち、ただ1人の文官であった広田弘毅を描いた作品である。

 石屋の長男として苦学しながら一高・東大を卒業し外交官となり、総理大臣や外務大臣を務め一貫して戦争防止・平和外交を進め、軍部の膨張政策にあらがい続けた。

 東京裁判ではその対立した軍人たちとともに処刑されるという皮肉な運命に直面させられたが、それを従容として受け入れ一切の弁解をしなかった広田の生涯を、激動の昭和史と重ねながら描いている。

 今、日本の平和を維持するためと称して在日米軍再編が行われているが、日本の平和、アジアの平和、世界の平和を脅かし地獄への道を辿るものではないか。日本はアメリカの属国ではないことを日本人自身が知るべきである。

 「風車、風の吹くまで昼寝かな」の句は、A級戦犯広田弘毅(丈太郎)が49歳でオランダ公使として左遷され赴任する際に読んだものだが、大変印象深かった。

 過日のテレビで郵政選挙で離党しその後復党した女性大臣が「総理の考えといつも同じというのもおかしなもので自分の判断で参拝した」と靖国神社参拝を擁護していた。彼女は、先の大戦で靖国神社が戦争賛美の役割を果たしたことを忘れたのであろうか。その歴史を知ってか知らずか、靖国神社が長州藩の戦争賛美の神社であることだけは間違いないし、本書の中で大日本国憲法が日本を滅ぼした長州の憲法として描かれているのも面白い。

 広田の無欲恬淡は生得のものであったというが、北京で客死した山座円次郎の影響を受け「自ら計らわぬ」生き方に徹するようになったという。これまで城山三郎の作品をいくつか読んだが、日本人が忘れてきたことが描かれているように感じるには私だけであろうか。

2008-8-17-1 コメント

志多組倒産に危機意識をもって対応を図れ!

 県内最大手の建設会社志多組が、8日民事再生法の適用を申請した。負債総額は278億円で、九州・沖縄の今年の企業倒産では1〜2位を争う規模の大きさである。
 県内最大手の老舗企業で従業員385人、取引業者は1000社に及び連鎖倒産の不安が業界に広がるなど関係者に大きな衝撃を与えている。

 報道によると、同社は本県での公共工事減少などで最近首都圏でのマンション建設を強化し受注を拡大したが、原材料価格の高騰や建築基準法改正による工事の遅れからマンション市況の悪化に伴って財務を圧迫していた。同社の売り上げの80%は民間工事であるが、そういえば、構造計算書を偽造した耐震偽装事件に関連して捜索を受けた経緯があったことを思い出す。

 県は、宮崎市、宮崎商工会議所などと合同で昨日と今日の2日間、同社と取引がある業者の連鎖倒産防止に向けた融資制度の臨時相談窓口を開設した。東国原知事は、志多組が民事再生法を申請した金曜日の夕刻には上京しており、県幹部は知事には直接相談できない状態となっている。

 県は、明日東国原知事などが出席して県内経済動向の情報を交換する庁内緊急連絡会議を開催するとしているが、日頃のスピード感をもって対応するという言葉がむなしく聞こえる。

 民事再生法申請を聞き県の入札改革の影響を調べるべく社民党担当書記を通じて「同社の公共工事の5年間の実績」を現課に要求したところ、緊急常任委員会開催の連絡があった。所管委員会ではないが出席すると返事した。

 県庁が観光地になるなど華やかな話題が先行する本県であるが、アミュ−ズメント施設運営会社「アリサカ」の倒産に続く、今回の志多組の倒産は本県経済の実態を如実に表しているのではないか。

 昨日、延岡市で県北の地域医療の危機的状況を訴える医療シンポジュームが開かれ参加したが、雇用・医療・介護・福祉など県民生活は本当に厳しい現実に追い込まれている。今こそ、地に足のついた政治、行政が求められているときはない。

2008-8-10-1 コメント

農業新聞の内閣支持率24%の意味するもの

 日本農業新聞が読者を対象に行った「緊急政治・農政アンケート」によると、福田改造内閣の支持率は24,4%、不支持率は47,0%であったことが同紙の7日付け1面のトップを飾っている。前回昨年12月と比較すると支持率は39,4%から大きく下落し、不支持率は22,8%から倍増している。

 福田内閣を支持する理由で最も多かったのは「自民党中心の政権だから」で、支持しない理由で多かったのは「指導力がない」であった。内閣に望む農業政策は、「生産資材高等対策」が最も多く61,6%、次いで経営安定対策の強化」39,6%、「価格引き上げ」29,3%となっており、原油高・物価高を農産物価格に反映できない苦境を浮き彫りにしたとしている。

 宮崎経済連では、原材料高騰を価格に反映するサーチャージに取り組んでおり、その成果が期待される。勤労者は、雇用不安や賃金の目減りという厳しい状況におかれているが、消費者としては少しくらいは高くても安心安全な農産物のためには理解をすべきであろう。

 アメリカ発のサブプライム問題は、世界におよびここ数年は景気の改善は期待できないであろう。この苦境から脱するためには、これまでの大企業中心アメリカ追随の政策を改めることである。昨年の参議院選挙に続き衆議院でも与野党逆転し、国民中心の政治に替えることが求められているのではないか。

2008-8-7-1 コメント

内閣改造に失望する国民の声を反映した世論調査!

 内閣改造・党役員人事後に行われた新聞各紙の世論調査結果が発表されたが、予想どおりというか当然というか福田首相には厳しい結果となった。
 毎日新聞は、福田改造内閣の支持率は7月の前回調査比3ポイント増の25%ではご祝儀相場とも言えない惨憺たる結果だ。今回の人事に対する評価では「評価しない」が56%。「内閣改造によって首相の目指す政治がはっきりしたと思うか」という質問への回答も「思わない」が72%に達した。今回の人事が必ずしも政権浮揚に直結していないことが浮かび上がる結果となったと報じている。

 朝日新聞社の内閣支持率は24%で、前回(7月12、13日)の24%から変わらず、不支持率は55%(前回58%)となっている。

 読売新聞社の支持率は41・3%、不支持率は47・0%となっているが、他紙との違いがあまりにも大きいことに驚く。この大きな差は、読売新聞の政権への距離が反映しているのであろう。一紙だけで判断すれば世論の動向を誤るという良い例であろう。

 地方紙に記事を配信する共同通信社は、内閣の支持率は31・5%と前回7月の調査から4・7ポイント上昇しているが、毎日新聞と同様の結果とみて差し支えないだろう。不支持率は48・1%で、前回より5・4ポイント低下している。

 自民党役員人事で麻生太郎氏が幹事長になったことについては、評価する声が高い結果となっているが、日頃のタカ派的言動からすると福田首相は大きな毒も飲み込んだわけで政権が危険な方向へ進まないよう世論が監視していく必要がある。

 いずれにしても福田内閣の国民の支持はガソリン税問題で混乱した4月に20%台に下がって以来、低い水準のままで、発足当初80%台だった自民支持層の内閣支持も52%まで下がるなど、改造は反転上昇のきっかけに今のところなっていないといって良い。郵政選挙で得た議席で政権を担うという正当性のない福田政権は早期に解散して民意を問うべきなのは当然だ。

2008-8-3-1 コメント

国民の暮らしと無縁の福田内閣改造劇!

 支持率低迷の福田首相が内閣を改造した。幹事長の麻生太郎氏は昨年総理の座を争った麻生財閥の御曹司、庶民の暮らしとは無縁で鷹派色の強い人物である。その他各派閥の実力者や大臣病の患者で埋め尽くされた派閥均衡内閣であり、何のための内閣改造なのか理解できない。

 野田聖子消費者行政大臣は小泉郵政選挙で離党を余儀なくされた人物であり、中山恭子少子化・拉致問題大臣は首相補佐官時代から北朝鮮の拉致問題解決に全く無力ではなかった。国民の人気取りを当て込んだ無節操改造劇の象徴と言わざるを得ない。

 佐高信氏など識者は、「千秋楽内閣」とか「消費期限付き内閣」、「守派内閣」とその実体を鋭く指摘している。閣僚名簿発表後、帰宮中の福島瑞穂社民党党首と共に労働福祉会館で記者会見にのぞんだ。(写真:1日の記者会見)

 福島党首は、「自民党の自民党による自民党のための延命内閣だ。反乱を起こしそうな麻生さんを取りこんで福田おろしをさせないための『福田保身内閣』だ。自民党最後の内閣で来年冒頭福田・麻生ラインで解散総選挙に臨もうとしているのではないか。これでは国民の生活は良くならない」と厳しく批判した。

 私も地元紙に「全く期待できない。これは悪あがき内閣だ」と答えたが、1日も早く自民公明政治の終焉を図らねば、国民の暮らしはますます悪くなる。第2第3の秋葉原事件を繰り返してはならない。そのために候補擁立に全力をあげたい。残された時間は少ない。

2008-8-2-1 コメント
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