とりがい謙二の日記

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自衛官にも人権あり!さわぎり人権裁判でいじめ認める画期的判決

 護衛艦「さわぎり」内で自殺した3曹の両親が「自殺は隊内のいじめが原因」と、国に2000万円の慰謝料などを求めた訴訟で、福岡高裁の牧弘二裁判長は、直属の上官が3曹を侮辱するような言動を自殺前の約2カ月にわたって繰り返した事実を認定したうえで「上官らの言動は違法で、自殺との因果関係がある」と述べ、父親に150万円、母親に200万円の賠償を認定した。

 2005年6月に請求を棄却した1審・長崎地裁佐世保支部判決を変更し、原告側が逆転勝訴したが、自衛官の自殺を巡る訴訟で国の責任を認めた司法判断は初めてで、全国で相次ぐ自衛隊員の自殺に警鐘を鳴らしたものと言える。

 自殺した3曹は1999年3月に同艦に配属され、同年11月に訓練航海中の艦内で首をつり自殺したが、海自佐世保地方総監部は2000年5月、「いじめはなかった」とする調査報告書を勝手に公表。両親は2001年、調査結果を不服として提訴に踏み切った。

 1審判決は、上官らの「ゲジ2のくせ」にとか「仕事ができんくせに3曹とか言うな」などの発言を不適切としながらも「いじめとは認められない」として「上官らに安全配慮義務違反があったとは言えない」と結論づけ無罪とした。

 控訴審では、両親側が1審で任意提出を求め、国側が拒否した勤務調査表や指導記録などの一部文書を提出するよう命じるなど、もしかして勝訴もとの期待が高まっていた。

 今年3月24日、第11回控訴審を傍聴した時の母親の「真実を明らかにして欲しい」との悲痛な訴えを思い出しながら、提訴から9年と長かった裁判で国と闘った両親に「ご苦労さまでした」と申し上げたい。国には、上告断念を求めたい。

 今回の判決は、問答無用の暴力やいじめなど旧海軍の体質を引きずる海上自衛隊に対して隊員の人権の確保や情報の開示などを求めるものとなった。自衛官も人権を持つことを自衛隊は悟るべきである。

2008-8-25-1
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