とりがい謙二の日記

2008年3月の記事

一読を勧めたい書 「ルポ 貧困大国アメリカ」 

 つい最近、堤末果著「ルポ貧困大国アメリカ」を読んだ。著書を紹介するするコメントに次のようある。

 「貧困層は最貧困層へ、中流の人々も尋常ならざるペースで貧困層へと転落していく──。急激に進む社会の二極化の足元で何が起きているのか。人々の苦難の上でいったい誰が暴利をむさぼっているのか。追いやられる人々の肉声を通して、その現状を報告する。これはもしかしたら日本の近未来図なのかもしれない……。 」

 小泉政権が進めた新自由主義が日本を覆う中、容易ならざる社会に日本が変貌しつつある。その一歩先をアメリカが歩んでいるというのである。そのアメリカの現状には、息をのまざるを得ない。


  第4章「出口をふさがれる若者たち」では、その驚くべき事実とイラクの現状を対比せざるを得ない。

 著者は言う。「2002年春、ブッシュ政権は新しい教育改革法を打ち出した。そこには全米の全ての高校は生徒の個人情報を軍のリクルーターに提出すること。もし拒否したら助成金をカットするとしている。」

 「軍のリクルーターたちがリストにある生徒たちの携帯に電話をかけて直接勧誘する仕組みだ。勧誘条件は大きく分けて五つある。‖膤悗粒愴颪鮃駛評覆負担する。テ隊すれば兵士用の医療保険に入れる。」

 更に、第1章「貧困が生み出す肥満国民」では新自由主義の登場によって失われたアメリカの中流家庭が、 第3章「一度の病気で貧困層に転落する人々」では、日本では盲腸の手術代は2007年で64、200円で5日程度入院しても約30万円、ニューヨークでは平均入院1日243万円と極めて高額なことが描かれている。心臓病や脳梗塞などの病気は桁知らずで支払い不能に陥るのである。

 深刻な格差の現状が描かれており、一読を勧めたい。

2008-3-30-1 コメント

否定されたイラク戦争 ブッシュの米軍はイラクから撤退せよ!

 イラク戦争は20日、開戦から5年目を迎えた。言いがかりとしか言えない理由をつけて、ブッシュ大統領はイラク戦争を始めた。

 9・11同時多発テロに逆上したブッシュ大統領は、フセイン大統領率いるイラクが大量破壊兵器を保有しており、アルカイダと密接な関係があるとしてイラク戦争を始めた。しかし、その後アメリカ自身がこれらの事実が存在しないことを認めた。これらの事実は当初からアメリカにもわかっていたようなのだ。

 にもかかわらずブッシュ大統領は、イラク戦争はイラク国民を圧政から解放しアメリカの安全に大きく役立ったと強弁している。イラクボディカウント等によると民間イラク人の死者は9万人に迫り、又米兵の死者は3、990人にもなるという。理由なく戦争を始め、過ちさえも認めないとは人間の顔をかぶった悪魔の所行ではないか。

 日本の小泉首相率いる自・公政権も多くの反対を押し切り憲法9条違反のテロ特措法やイラク特措法を成立させブッシュ政権を支援した。戦争の大義が失われた今日に至っても、後継の安倍・福田政権は何の反省も見せず軌道修正さえもしていない。アメリカ追随のみではなく、思考停止に陥っているといっても過言ではない。

 フリードマンによる新自由主義がアメリカを席巻し、格差と貧困社会を生み出した。今、サブプライムローン問題が世界経済に大きな影響を与えている。
 
 アメリカに追随する日本にも規制緩和と民営化路線となってあらわれ、それは格差と地方切り捨てとして地域社会を破壊しつつある。

 これらの現実は、人類に立ち止まることを求めている。平和で安心して暮らしていける社会が何なのか。我々に考えることを求めている。そして、行動することを求めているのである。

 以下は、2003年3月16日の活動日誌である。
○イラク戦争に反対し平和を求める集会とデモ行進に拍手が!(2003・3・16)
社民党や県労組会議等が呼びかけた「米・英によるイラク攻撃に反対し平和を求める県民集会」が、雨の中約1200人が参加して県庁前広場で開かれました。

 社民党県連を代表して「21世紀を平和の世紀とする誓いを忘れたのか。ブッシュとブレアに世界平和と国連を破壊する権利はない。力を合わせて戦争を止めさせよう」と参加者に訴えました。
 
 その後、中武県労組議長、伊東婦人会議宮崎支部長等の挨拶があり、団結頑張ろうを三唱して、県庁前から双葉公園までをデモ行進しました。

 途中、「イラク攻撃反対」のシュプレヒコールを繰り返しながらのデモ行進に親子連れの通行人から拍手が送られるなどの光景もあり、市民の関心が高くなっていることが伺われました。

2008-3-23-1 コメント

閉会に思う 県議会活性化に向けて更なる改革を!

 2月定例県議会が、知事提案の2008年度一般会計予算等37議案、議員提案の議員の応召旅費削減のための給与等改正条例13議案を可決して閉会した。

 2月21日から3月19日までの長丁場の議会であったが、内容の濃い充実した議会であったと言う総括には、異論のあるところである。これまでも指摘したが、知事答弁のほとんどが原稿の棒読みでった。当初、東国原知事が求めた丁々発止の議論はほぼ姿を消しつつある。今日の新聞にあったように最大会派と知事との蜜月とまで揶揄されるようになっては、議会改革の掛け声が泣こうというものだ。質問者席も是非使用して欲しいものである。県民にわかりやすい議会とするため、知事も議員も初心に返って更なる努力を積み重ねるべきであろう。

 改革に関連して言えば、委員会での審議においても、所管部をまたがる場合に議論が深まらない事例が多々見られた。例えば、指定管理者制度による管理者の全体的な評価ができないことや事業仕分け委員会の全体像が議論できないなどである。ここに、所管部を横断的に審議する予算委員会の存在意義がある。

 是非、新年度には予算委員会を設置して議会での議論を深めたいものである。すでに全国では半数以上の議会が設置をしており、又都議会予算特別委員会での新銀行東京に400億円出資する議案の審議にみられるようにその重要性はなお一層増していると言える。

 質問者席の設置や議員定数などが議会改革の一環として議論され実施されてきたが、道半ばと言うより一歩踏み出したに過ぎない。充実した宮崎県議会としたいものである。

 今議会では、社民党は議案18号「平成20年度宮崎県立病院事業会計予算」に反対した。精神科病院富養園が廃止され宮崎病院にこころの医療センターとして併設されるが、成人と児童思春期の子どもたちがナースセンターを挟む形の同一病棟として建設されることになっているためである。パブリックコメントを県民に求めた段階では、成人と児童は階が分けられていたが、その後同一病棟とされた。児童の治療に支障があると考えられあまりにも経営優先であると判断したためである。

 閉会後、同僚議員と子どもの国のフラワーフェスタを見学した。生憎の雨模様で来場者は少なかったが、全国の人に日本一の春を見に来て貰いたいと思った。

 4月16日に副議長改選の臨時議会が予定されている。ただ、国会での道路特定財源の結果次第では緊急な対応をしなくてはならないであろう。地方に影響がないような国会での議論をお願いしたいものである。

2008-3-20-1 コメント

場をわきまえぬ自民党議員 消防大会での来賓祝辞に思う

 第17回県消防大会が、県立芸術劇場で県内各地から消防団員や消防職員など約1000人が参加して開かれ参加した。主催者である県知事あいさつの後、永年消防団員や消防職員として地域防災に貢献のあった199人と10団体に消防庁長官や県知事から表彰が行われた。受賞をされた皆さんに心からの祝意を表したい。

 来賓として県議会議長など4人が祝辞を述べた。それぞれ心のこもったものであったが、ある自民党国会議員の祝辞は「予算委員会の筆頭理事をしているが野党が理由もなく審議に応じず、又政府提案の日銀総裁に同意しなかったのは全く持って無責任である」と口汚い野党批判に終始した。

 会場の来ている消防団員や消防職員そして市町村長・県議会議員は、地域の防災に懸命に努力している人たちであり、心を砕いているのである。政党の支持や思想信条も様々である。それらの人を前にして、大会の趣旨とは無縁のあいさつをする感覚が理解できない。もし、そういう話をしたいのであれば、自らが主催した集会などでやるのが筋であろう。

 政権党政治家の傲慢さが見事に大衆に披露され、極まったと言うべきである。普通の人の感覚や生活の思いを忘れた政治家は、政治の場から退場を願わなければならない。今日の格差社会をつくり、宮崎を切り捨てたとするなら当然であろう。

2008-3-15-1 コメント

検閲は許されない「映画靖国」報道に思う

 国会議員を対象として靖国神社をテーマにしたドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の試写会が開かれた。新聞報道によると、内容が「反日的」だとして自民党の稲田朋美衆議院議員などが文化庁を通じて要請していたもので、全国会議員が対象ならばと配給会社側が上映に応じ、議員40人秘書40人が参加したという。
 
 映画は4月の公開予定で、自民党議員は文化庁の所管法人の基金から助成金750万円を受けたことを問題視したのであろう。試写を求めた自民党の稲田朋美衆院議員は終了後「検閲の意図は全くないが、政治的に中立な映画かどうかは若干の疑問を感じた。イデオロギー的なメッセージを強く感じた」と述べ、今後、助成金について文化庁と意見交換する考えを示したという。

 口では検閲の意図はないといいながら、補助金の支出の妥当性を問題にするのであろうが、結果としては事実上の検閲を行うことではないか。

 この記事を読みながら、先日見た山田洋次監督、吉永小百合主演の映画「母べい」を思い出した。

 映画「母べい」の内容は、昭和初期につつましく生きる家族の姿をとらえて、現代の家族へのメッセージとしてつづった感動の家族ドラマである。

 思想犯で拘禁された夫不在の家族を支える強くてけなげな母親と姉妹、そして家族を支える父の教え子たちが、戦前の動乱に翻弄されながらも懸命に生き抜く物語である。戦争の悲劇を描きながらも戦闘場面はなく、平和や家族の大切さ、幸せとは何かを、改めて思い出させてくれる必見の映画である。

 徐々に自由な発言が制限されていく時代の風景が描かれていたが、映画「靖国」の試写会報道を聞きながら、平和主義、基本的人権の尊重、国民主権という憲法が定めた国民の権利と義務が如何に重要なのかを思うのである。

2008-3-13-1 コメント

本会議場は真剣勝負 求められる有権者の期待に応える議論

 5日、一般質問が終了した。登壇者は、社民党2名(所属議員5名)、自民党8名(28名)、愛みやざき1名(4名)、民主党1名(3名)、公明党0名(3名)、無所属の会1名(1名)の計13名。登壇予定のなかった共産党1名と代表質問者5名を除くと、議員の32,5%が質問したことになる。年間に一人2回の登壇が目標なので1議会22名、代表質問などもあるため20名程度としても、今回はやや少ないのではないか。

 今期は昨年6月定例会から議会改革の一環として、質問者席を設置しての一問一答を採用した。今議会では、ほぼ全員が一問一答を採用したが、質問者席の使用は社民党の高橋議員、外山議員、民主党の田口議員、無所属の会川添議員の4議員であった。自民党と愛みやざきは全員が自席からであったが、改革の熱が冷めたのだろうか。議会改革に後ろ向きに見えるのは残念である。

 質問内容は、なるほどと思わせるものやあまり意味を見いださないもあるなど、議員の勉強ぶりが伺われる。事前の協議が行き過ぎているのかどうかはわからないが、再質問や再々質問がある中で総じて緊張感が感じられなかった。その中で、我が会派議員の質問が光ってみえたのは、単に身びいきだけではないであろう。

 又、知事答弁も前半は丁寧にゆっくりと答えていたが、後半は早口となり聞き取って再質問するのは困難ではないかと感じるほどであった。知事には、最後まで丁寧な答弁を求めたい。

 議員はそれぞれ約1万人の有権者の支持を得て議会に来ており、本会議での質問はその総決算であることを決して忘れてはならない。初心を忘るべからずの言を新たにする毎日であった。

 

2008-3-7-1 コメント
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