とりがい謙二の日記

2007年8月の記事

松形佑堯元県知事のご冥福を祈る

 元宮崎県知事の松形佑堯氏が亡くなった。同氏は、6期24年にわたり県政の舵取り役として、政争に明け暮れる宮崎県民を何とかまとめ宮崎空港の拡張や高速道路の整備、空港連絡鉄道など総合交通網を整備し、県立芸術劇場建設や国際音楽祭などソフト面やハード面など県政発展に尽力した功績は大きいと言える。
 
 バブルが崩壊しシーガイアが倒産する中で、シーガイアへの支援を主な内容とするリゾート振興基金基金のあり方については様々な議論が沸騰した。多くの批判がある中で、議会も徹夜で審議で賛成したが、今でもその判断は間違っていたとは思わない。

 本日の宮日新聞の社説にも故人の功罪が語られているが、その中で県債発行が膨張したと個人責任を指摘しているのはあたらないだろう。景気刺激策としての国による全自治体への地方単独事業の押しつけという背景もあるなかで頑張ってきたと思うからである。
 前日の同紙記事にあるように貯金である2006年度末の本県基金は562億2400万円と別格である東京都の4336億2200万円を除くと、島根県の600億6200万円に次ぐ2位となっている。ちなみに最下位は千葉県の0円である。
 そして、実質公債費比率は全国7位と上から7番目なのである。バブルの時代に予算も業務量も増えたが、職員の頑張りで乗り切ってきたから今日の宮崎県があると言える。勿論、全く責任がないと言うことにならないのは当然だ。 最大の弊害と言えば、やや長かったことと後継者を育てなかったことではないだろうか。安藤事件もその結果だと言える。

 ところで23日付の東国原知事のブログ「そのまんま日記」に、次のような記載があった。
「県庁職員から、レクに対する僕の反応が素っ気無いという意見があったらしい。言い訳かも知れないが、兎に角、疲れている。特に、人に対して。15分くらい休憩取れるな〜と思っていると「ちょっと、その間、レクをお願いします」と来る。またまた、どっと疲れる。そもそも、レクにフレキシブルなリアクションて必要? 僕としては、今後、出来るだけ対応に頑張るが、レクのリアクションには余り期待しないで欲しい(笑)。」

 この記事を見て、この方は知事職を勘違いしているのではないかと思った。とにかく上京やテレビ出演が多く、疲れるのも当然であろう。これまでにも指摘したように、もっと地元に腰を落ち着けて県民や職員の様々な思いや期待を受け止めて欲しい。
 先日、家畜保健衛生所で色々と話しを聞く機会があったが、この猛暑の中防護服をつけて鶏舎の点検指導を行い、冬場に向けて鳥インフルエンザ発生の予防活動を行っているとのことであった。多くの県民が知らないところでこのような地道な行政が展開されているのである。知事は果たして承知しているのだろうか。

 県行政の目的は、人が生まれて学び、働き、結婚して家庭をなし、死んでいくまでの中で、県民が安心して暮らせる郷土を築くことである。頑張っていることはわかるけども、多くの人の思いや期待に、是非心を砕いて貰いたいものである。松形知事の逝去の報に接し、県政の有り様に思い悩む今日この頃である。松形佑堯氏のご冥福を祈る。

2007-8-25-1 コメント

このままでは社会が崩壊する。ストップ雇用の非正規化!

 先日、知り合いの福祉関係者から電話があった。「宮崎市北部に日本でNO2の家電大型店が建設されようとしている。最近、従業員募集の垂れ幕が掛けられたが、契約社員・アルバイト社員の内容を見て驚きと怒りを覚えた。県民は非正規社員で、正社員は中央から連れてくるのか。」というものであった。

 先日、全国ユニオンの鴨桃代会長の講演を聴いていたので、なお一層問題の深刻さを感じ現場(写真)を見に行った。JR神宮駅北側の国道10号線バイパス沿いに、鉄骨3階建ての売り場が建設中であった。確かに「契約社員・アルバイト大募集」と書いてある。
 良く最近の若い者は辛抱が足りないなどと「中卒、高卒、大卒の3年以内の離職率が7割5割3割であることを捉えて7・5・3・問題」と非難するが、果たしてそうだろうか。健康を損ないかねない長時間労働や手当を払わない時間外労働、低賃金が横行しているのが実態ではないのか。的確な運動がないから「過労死は自己責任」とまで発言するとんでもない経営者が出てくるのである。

 2005年の総務省労働力調査では、雇用労働者5007万人中正規社員67,4%3374万人、非正規社員32,6%1633万人(パート・アルバイト22,4%1120万人、派遣・嘱託・その他10、2%513万人)となっている。女性社員は52、5%が非正規社員となっているから性差別も甚だしいものがある。

 労働団体も政党も雇用の正規化に全力をあげるべきだ。このままでは社会が崩壊する。そして偽装請負や偽装派遣などの法律違反を平然と繰り返すキャノン等の大企業の横暴を辞めさせなくてはならない。

 ではどうするか。具体的には、身近な県庁や市役所等の自治体の調査から始めようと思う毎日である。

2007-8-23-1 コメント

終戦記念日に非戦を思う

 昨日は終戦(敗戦)記念日で、全国で様々な催しが行われた。護憲・改憲双方の立場で62年前の戦争の意味を考え、平和の尊さを確認するものである。

 問題は、それが2度と戦争を繰り返さないことに繋がるかどうかではないか。「憲法9条を変えない」と言うことは、国家間のトラブルを解決するシステムとして戦争という手段を執らないと言うことだ。

 今、改憲を主張する安倍晋三氏が内閣総理大臣であり、極めて危険な状態であると言える。民主党に期待するのはこの一点のみである。後は、国民の暮らしが良くなるのかどうかで、政策論争を積み上げていけばよいことであろう。

 安倍総理は、昨日靖国神社に参拝しなかった。内閣では、ただ1人高市早苗北方大臣が参拝したのみである。昨年までのことを思い出せば、隔日の観があるがこれも参議院選挙の結果であり、猫をかぶっていると思った方が良いであろう。

 そもそも靖国神社とは、何であろうか。明治政府が建立した東京招魂社が靖国神社となり、国のために死んだ兵士を祀るようなったのではないか。高橋哲哉氏は、「悲しみに打ちひしがれる遺族にとって、天皇が参ることで喜びに変える錬金術の装置である」と言っている。靖国神社のホームページは、見事に戦争を賛美し後に続く人を待っているのである。

 戦争を賛美する靖国神社に、国家を代表する人々は決して参拝すべきではないだろう。それが、62年前の戦争を2度と繰り返さないという誓いなのである。首相の靖国参拝は、天皇の参拝の露払いとなるものだからである。

2007-8-16-1 コメント

労働者を食い物にする人材派遣、規制緩和にストップを!

 人材派遣大手の「フルキャスト」が労働者派遣法に違反し港湾運送業務への労働者派遣を繰り返したとして、厚生労働省は神戸市内の3支店に2カ月間、3支店以外の全313事業所に1カ月間の労働者派遣事業停止命令を出した。

 労働者派遣法は、派遣労働者の安全や雇用管理の問題などから、港湾運送業務、建設業務、警備業務への派遣を禁じているが、同社の三宮、三宮北口、元町の3支店は、派遣労働者を神戸港の荷さばき場に派遣し、ペットボトルの荷さばき作業(港湾運送業務)に従事させていた。伝え聞く労働環境は、将に労働者の生き血を吸いながら肥え太ると言っても過言ではない。早急に労働者の雇用環境を守るため禁止業務の拡大を図るべきである。 

 企業の安全弁としての労働者派遣業が、規制緩和のかけ声の下1999年に解禁されて働く人の雇用環境は極端に悪化した。ニートやネットカフェー難民等に象徴されるように、大変な時代に突入している。派遣で働くある若者は、希望の持てない現状に「戦争が起きれば、そこでは対等だから何かが期待できる。だから憲法改正賛成だ」とさえ言うのである。

 人材派遣業の対象業務を専門的職種に縮小し、製造業などの職種は直ちに対象業務外とすべきである。そうしないと、第2第3のフルキャストが出てくることは間違いないであろう。

 フルキャストは、軽作業中心の日雇い派遣業界で、「グッドウィル」に次ぐ大手で99年に労働者派遣が原則自由化されて以降、急速に拡大したという。

 労働者派遣に関する指導監督業務が公共職業安定所から各労働局に移管された2004年4月以降、同法に基づく事業停止命令が出されたのは全国で3社目で、処分期間は今回のフルキャストがもっとも長いというが、これまでの処分が甘すぎるのではないか。如何に日本社会が企業よりであるかを示している。

 

2007-8-4-1 コメント
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