2000年11月議会一般質問
質問項目
  1. 食事と健康について
  2. 地方分権と市町村合併について
  3. 児童虐待防止について
  4. 雇用対策について
1.食事と健康について

― 日本人の体は大丈夫か ―

とりがい:ウズベキスタンを10月に親善訪問した本県の旅行者が食中毒で大量罹患したが、原因及び参加者に対する衛生指導状況はどうなっているか。日本人の細菌に対する抵抗力が低下し食中毒に弱くなっているのではないか。

福保部長:3班502名の内170名の患者から大腸菌や赤痢菌を確認した。2・3班については宮崎市保健所が旅行会社を通じて食事や飲み 水の指導をした、原因食品は外国のことで特定が困難だ。日本人の体と健康については、疫学的な資料がなく判断は困難だ。

とりがい:今年3月に発表された厚生省・文部省・農水省による「食生活の指針」について、本県ではどのような啓発指導に取り組んでいるのか

福保部長:厚生省作成のリーフレットを保健所、市町村に配布している。又、県独自の「宮崎県健康づくり・食生活指針を策定し食生活改善に努めている。さらに現在、健康日本21の県計画を策定中だ。


― 学校給食での生野菜料理を復活させよ ―

とりがい:本県における学校給食の実施状況と学校給食の学校教育上の位置付けについて伺いたい。

教育長 :小学校は100%中学校は92・5%の学校で実施している。単独調理場が42・2%、共同調理場が57・8%だ。健康教育の一環で望ましい食習慣を育て明るい社交性を養うことなどをねらいとしている。

とりがい:O157食中毒の発生以来、学校給食においては生野菜等が姿を消し、すべて加熱処理されている。将来、このような無菌状態の食事で育った子供たちの健康に不安があるがどうか。

教育長 :食中毒防止の観点から野菜類については加熱調理している。しかし、施設設備の改善が為され安全性が確認できれば非加熱調理ができるが、加熱調理を当分の間の措置として行っている。

とりがい:学校給食等の大量調理施設では、生食用の野菜類が調理できないか伺いたい。
福保部長:野菜類及び果物を加熱せずに提供する場合は、厚生省の「大量調理施設衛生管理マニュアル」により、野菜の仕入れ時の検査や下処理段階での汚れ等の除去して衛生的な基準に従い調理することになっている。

とりがい:「学校給食衛生管理の基準」に基づくドライシステムの導入等の改善状況は、どのようになっているのか。

教育長 :調理場をドライシステム化している市町村の施設は平成12年5月1日現在単独調理場で28・8%、共同調理場で66・7%となっている。県立学校は全部改修が済んでいる。


― 食器を安全な陶器にかえよ ―

とりがい:アルマイト等の学校給食の食器は、いわゆる犬食い問題やアルミニュームの溶出等の環境ホルモンが健康に与える悪影響が指摘されており、陶器に換えていく必要があると思うが県内の状況はどうか。

教育長 :5月1日現在アルマイト食器は18・5%の78校で使用されている。給食用食器は厚生省の衛生基準を満たしているがその選定は市町村の判断だ。安全性を満たすものを使うよう指導する。

とりがい:児童生徒の運動能力が低下しているが、食事等の影響もあるのではないか。本県の児童生徒の状況はどうなっているのか。

教育長 :具体的なデータはないが大切な要素だと思う。運動能力は低下傾向にある。


― 異物混入対策はどうなってりうか ―

とりがい:異物混入は過敏と思える反応が報道されているが、学校給食における異物混入について現状と考え方を伺いたい。

教育長 :あってはならないことだが本年は9件だ。調理・運搬・配膳の各段階で異物混入の防止と速やかな対応等の指導の徹底を図る。

とりがい:食品に混入した異物についての指導状況について福祉保健部長に伺いたい。

福保部長:食品衛生法により異物の混入した食品を提供することは禁じられている。食品に異物混入が発見された場合は、混入経路の特定等の原因究明を行い衛生的な調理加工が図られるよう改善指導を行っている。


  再質問

とりがい:中学校ではマーボー豆腐と中華サラダ、ご飯、牛乳を、保育所・デーサービスセンターではレタスを敷いた豚肉の生姜焼き、大根と竹輪の煮物、キュウリ人参の入ったスパゲティサラダキャベツのみそ汁等を実際いただいた。大変おいしかったが問題点も感じた。そこでわかったのは保育所では生野菜が出ているのに学校では出ていないことだ。保育所や児童福祉施設の給食はどのようになっているのか福祉保健部長にお尋ねする。

福保部長:ほとんどの施設で生野菜が提供されている。

とりがい:無菌状態の食事で育った子供たちの将来についてどのように考えるか、学校給食のあり方について教育委員長に経験を踏まえた所見を伺いたい。

教委員長:私が子供の頃は野山や畑で遊びお腹が空いたら食べ物を探して生で食べていた。年1回親に無理矢理虫下しを飲まされたことを思い出す。衛生に注意することも大切だが自然食による体質強化も大事なのでできるだけ自然の生野菜の食べ方を教え細菌等に抵抗できる強い体質の健全な子供を育てたい。

知 事 :日本は敗戦後芋を食べながら30年にして世界最高の長寿国になった。米を中心とした野菜、魚、干物等を中心とした日本型食事のおかげだと思う。

とりがい:教育長は調理場の改善が済めば非加熱で良いとの答えたが、改善されているのに学校給食で提供されていないことに意見があるか。

教育長 :総合的に検討し、お話しのあったことも踏まえていく。