護衛官「さわぎり」による戦死・自殺事件第一回公判傍聴記録

  元長崎県や宮崎県などの支援者が1時前に長崎地裁佐世保支部に到着したところ、テレビカメラ数台が待ち構えており少し驚きました。佐世保では事件を発端に上官による隊員の預金詐取事件が発覚しており注目を浴びていたとのことです。

  支援者は九州各県から来ており、約25名が今川参議院議員の案内で入廷しました。裁判所の職員が10人程度腕章をつけて配置されていましたが、これも自衛隊が被告であるという類い希な裁判であるせいなのでしょうか。

  48席の備え付けの椅子以外に12脚程度の椅子が持ち込まれており、8割方は傍聴者マスコミ関係者で埋まったようでした。1時前に緊張した面持ちで原告である海曹の両親、弁護団が入廷しましたが、国側も弁護士と防衛庁職員で6人くらいが入廷するなど、当然でしょうが国側もかまえているように感じました。

  職員から、「冒頭2分はテレビカメラ撮影のため席を離れないで欲しいとのくどいほどの説明があり、傍聴席から「マスコミ様々だな」の声が挙がっておりました。1時5分に裁判官3名が入廷し、軽く会釈して着席しました。廷内の虚空を見つめる裁判官と傍聴者の中で、カメラ撮影の音が響きちょっと異様な感じでした。

  法服を着た女性が「原告、○○、被告、国」であることをが告げ、裁判長から原告陳述の許可を受けて、海曹の母親が感情を抑えながらも力強く艦内での有名焼酎差し入れ強要や部下の面前での罵倒などのいじめの実態を赤裸々に暴き、自衛隊員が勇気と正義を取り戻すためにも裁判で真相を明らかにして欲しいと訴えました。最初、声が弱々しかったので傍聴席で大丈夫かなと心配して聞いていると、すぐに力強い声に変わり、その後は切々と聞くものの心を揺さぶるようでした。
 
  裁判長より、@原告は被告に謝罪を求めているが謝罪の法的根拠、A自衛隊員の生命と人権を守るとして軍事オンブズマン制度の創設を求めているが、その法的根拠、B謝罪の具体的行為は何か、国家賠償法なのか明らかにして欲しいとの求釈明がされました。
 
 次回は、12月3日午後1時開廷とすることが決定された。是非、多くの方の支援をお願いします。